|
![]() |
下段のミルワード1957年〜58年のカタログによると、このモデルはウエイト・フォワードの当時の古い表記のGAAF(凡そ、以下同じ、WF9〜10)、ダブル・テーパーのFCF(DT8)に適していると書かれています。英国のアンテイーク・バンブー・ロッドは一般的に広い範囲のラインでキャストすることが可能と言われています。このモデルも一般的には現在のラインの#7〜#9ラインに適したダブル・ハンド・ロッドといえます。アンテイーク・バンブーを使い慣れた方なら#7〜#10程度に対応可能と思われます。 ミルワードのロッドは通常かなりデラックスな仕様と凝ったデザインで作られているのが特徴です。このモデルもパワーと耐久性、デリケートさを生み出す貴重な人気の高いダブル・ビルド仕様です。更にロッドに張りとキャステイング・スピードを生み出すフレーミング加工(バンブー素材を火で炙り焦げ目を付けます)が施されています。一般的にフレーミングされたロッドは素材の水分が抜けて軽さとパワーが生まれると考えられています。これらの特殊加工が施されている貴重なダブル・ハンド・ロッドで大型のフライや遠投を楽しむ場合や大型の魚をターゲットとした釣りにお勧めです。デラックスなダブル・ビルド仕様なのでロッドを振ると実際のロッド重量より軽めでソフトな印象をもたれると思います。 尚、古い時代のロッドではしばしば見られることですが、このロッドもラバー・エンド下端まで含めた実寸はカタログ表記の11’3”より若干長い11'6"になります。 使用頻度もそれほど多くない上に、デリケートで軽いダブル・ビルド仕様。加えてフレーミング加工を施してある2テイップ・モデル。デラックスな仕様と作りからバンブー・ダブル・ハンド用にお勧めの貴重な一本でしょう。 ロッドの状態は大変良好です。ロッド・バットのコルク先端部の対面外径は約11ミリ、トップ・ガイド・ラッピング部の下端対面で約3ミリ。ロッド重量約360グラム、大きなサイズのフライでも楽にキャスト出来るトルクの高いパワフルなロッドです。オリジナル・布ケース付、3ピース・2テイップ。フェルール・キャップが2個揃っています。当店お問い合わせ番号SA1055。状態はかなり良好で使用頻度も少ないと推測されます。グレードは
|
![]() |
ラバー・エンド下端からコルク先端までのグリップの全長は約57cmと長めの仕様です。摩耗や欠落は殆ど見られない綺麗な状態を保っています。コルク・グリップの状態はかなり良好です。リング・シートはグリップ下部の固定リングからグリップ上端までの任意の位置でリールを固定することが出来ます。グリップ中心部の外径は約25mmです。 その痕跡は殆ど目立ちませんが、グリップ先端から約35mm程下部の幅が約17mm程のコルクリングが1個交換されているようです。使用には全く支障はありません。当店の推測ではシートのリングがグリップを抜けてロッド部に移動しないよう英国のオーナーが細工を行ったと思われます。 |
|
![]() |
![]() |
![]() |
ヘヤー・ラインなどの見られない綺麗な状態のクリヤー・メノウのストリッピング・ガイドが取り付けられています。ロッド・ブランクにも塗装の剥離やスレッドの切断は見られないかなり綺麗な状態です。 |
![]() |
トップ・ガイドはストリッピング・ガイドとセットのメノウ・ガイドが付いています。エクスタラ・テイップを含めた二つのクリヤー・メノウ・ガイドにはヘヤー・ライン等も見られない良好な状態です。ブラス製をメッキしたと思われるフェルールも凝った作りで強度と耐久性に優れた手の込んだ作りです。フェルールの差し込みは良好でガタツキはありません、確りと差込は固定されています。2個揃ったブラス製のフェルール・キャップもコルクが埋め込まれたデラックスな仕様です。 |
1957〜8年ミルワード・カタログ |
![]() |
|
|
Copyright (C) 1996 Importer and Exporter Sasano CO.,LTD.
All Right Reserved. 2015.04.03 |